少しでも過ごしやすく・・・夏の暮らしの工夫
野菜も人も水やりで元気に
私の家のとなりには、小さな畑があります。父はその畑でトマトやきゅうり、なすなど、いろいろな野菜を作っています。夏は土がすぐに乾いてしまうので、1日に2回、朝と夕方に水やりをします。
その時、野菜だけでなく、庭や玄関にも水をまいて、「打ち水」をします。そうすると、窓から少しだけ涼しくなった空気が部屋に入ってくるんです。父が水やりすると、暑さに負けそうになっている野菜も人も元気になります。
「よしず」で光と熱をカット
私のうちは南側と東側に大きい窓があって、とても明るいです。でも、夏になると、窓から太陽の光が入ってくるので、暑くて大変です。
そこで、「よしず」を窓の外に立てて、太陽の熱が家の中に入らないようにしています。「よしず」というのは植物で作られた日よけで、カーテンよりも効果があるんです。
でも、部屋が暗くなるのがよくない点です。父も母も、明るい部屋が好きなので、太陽の動きにあわせて、朝は東側によしずを広げて、お昼になると東のよしずは巻いて、南側のものを広げているそうです。私から見ると、ちょっとめんどうだな、と思いますが、それでも明るい方がいいと言っています。
夏のふとん干し
天気がいい休日、母はベランダにふとんを干します。ふとんを干すと、ふっくらふくらんで、気持ちよく寝られるんです。寒い時はふとんに空気が入って、暖かく感じられます。そして、暑い時は、汗や湿気が乾いて、さっぱりします。
でも、夏に干し過ぎてはだめです。遅くても13時までには取り込まなければいけません。それ以上干してしまうと、太陽の光で熱くなったふとんが、夜になっても冷めません。そのため、暑くて寝られなくなってしまいます。夏の昼過ぎ、急いでふとんを取り込みに行く母をよく見ます。
せまいほうが涼しい?
私が小さい時は、夏になると部屋のふすまや障子を全部取っていました。和室は部屋を2つに分けたり、1つするのが簡単なんです。部屋を大きくつなげると、窓から窓へ、家の中を風が通り抜けていきます。
でも、最近、昔よりも日本の夏が暑くなったからでしょうか。窓からの風だけではがまんできなくなって、冷房を使うことが多くなりました。冷房を入れるとき、少しでも早く部屋を冷やすために、ふすまを閉めて、部屋をせまくしています。部屋を広くしていた昔とは反対になりました。
いもうとちゃん
涼しい午前中に宿題をして、午後は居間でお昼寝をする・・・私が子どもの時、夏休みはこうやって過ごしていました。今、私の両親はどうやって過ごしているのでしょうか。私の実家の様子をお見せします。